2012年3月3日土曜日

[読了]マネジメント【エッセンシャル版】—基本と原則—

Peter F. Druckerのマネジメント【エッセンシャル版】—基本と原則—を読みました.

Peter F. Drucker, 上田 惇生(訳): マネジメント【エッセンシャル版】—基本と原則—, ダイヤモンド社, 2001-12

本書に対するコメントを以下に記します(やっと書けた).

現代社会が抱える問題や要求に対して,個人で対処する余地はまだ残されているものの,それらの大部分は一人の手に負えないレベルに達している.したがって,我々はそれらに対して組織で立ち向かう.組織とは,個としての人間一人ひとりに対して,また社会を構成する一人ひとりの人間に対して,何らかの貢献を行わせ,自己実現させるための手段である.本書では,そのような組織に成果をもたらすための機能,つまり,マネジメントに関する基本と原則が記されている.理解不足の感はあるが,誤解を恐れずそれらについて記してみると,まず,マネジメントの基本とは,組織を望ましい状態に置くこと,つまり,構成員を生かしながら,自ら掲げる使命を果たし,社会に貢献する状態に組織を置くことである.そして,マネジメントの原則とは,顧客への価値提供を最優先とすること,組織の目的と目標を明確化すること,責任と権限を適切に配置すること,そして,利益を追求することである(ここは追加・変更・削除するかもしれません).

今回,本書に通して得た一番の成果は,マネージャの資質とは何かを知り得たことである.それは真摯たることであるが,そうあるのはなかなか難しい.小規模ながらも一つの組織を預かってから10年以上になる.それらの年月を振り返ってみると,自分は真摯な姿勢でマネジメントをしていなかったことに気付かされた.果たして,マネージャの資質を得ることができるかどうかは分からないが,今後はそれを目指しながらマネジメントしていこうと思う.そういうわけで,今は自分の組織にとって顧客とは何かについて頭を悩ませている最中である.

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