2010年7月26日月曜日

漢字かな自動変換機能等を備えたインターネット学習システムの開発

eラーニングに関する論文[1]を読んだので,メモしておきます.

本論文では,小・中・高等学校の児童・生徒を対象としてインターネットを利用した学習環境を構築することを目的に,インターネット学習情報提供システムを提案している.本システムには,Web上の学習情報を検索する機能やWebページ内の漢字に読みを付与する機能が備わっている.本システムのログを分析したところ,中学年から高学年までの小学生に多く利用されていること,システムの応答時間も短時間であることが確認された.

注目フレーズ
  • 日本語の場合,漢字表記の問題が存在する.
  • 前後の関係で読み方が変わることもある.
  • 学習途上段階にある子供たちにとっては,内容を理解する以前に読むことができない情報も少なくない.
  • 漢字はそれ自身で意味をもつ.
  • 学年によって学習している漢字の数に違いがある.
  • 漢字が多用されているWWWページが多い.
  • WWWページの制作者が,利用者の漢字習得レベルに応じたページを制作するのは現実的ではない.
  • 公共ホームページgoodsite運動
読解支援システムとしての側面から捉えた分類項目
  • システム形態:CGIプロキシ
  • 支援方法:漢字かな変換
  • 利用者語彙力:離散有限値(10段階),申告制(初回・中途),固定
  • 語句難易度:離散有限値(10段階),初期設定,固定
[1] 榎本 聡, 室田 真男, 清水 康敬: 漢字かな自動変換機能等を備えたインターネット学習システムの開発, 電子情報通信学会論文誌, Vol, J83-D-I, No. 3, pp. 384-394, 2000-03

2010年6月26日土曜日

ユーザのブラウジングから学習漢字を選定する漢字学習環境の構築

eラーニングに関する論文[1]を読んだので,メモしておきます.

本論文では,電子リソース内に出現する漢字のうち,教材を使って学習する必要のある漢字を選定する手法を提案している.本手法では,過去に閲覧した電子リソースに共通して出現したり,高頻度に出現したりする漢字,あるいは,複数の読みを持つ漢字が重要漢字として選択される.本手法を実装したシステムは,重要漢字にはルビを付与せず,それ以外の漢字にルビを付与する.これは,重要漢字に対して,辞書ツール,関連語ツール,テストツールなどの教材の利用というユーザからのインタラクションを促すためである.

注目フレーズ
  • 中上級の学習者は,実生活で必要となる本等を自分にあった形で教材にして欲しいという要望を抱く.
  • 中上級の学習者は,無限大の学習対象から覚えるべきものを選択し記憶することに困難を感じている.
  • 留学生のような日本語を学習する時間が少ない学習者は,スキップ・アンド・ジャンプ方式(できるだけ実際問題の解決に役立つ漢字に意識的に注意を払う方法)で漢字を学ぶ傾向がある.
  • 学習者は,ニーズが存在していても,それを発見することや自分の学習に反映することを困難とする.
  • 非漢字圏の学習者は,漢字や漢語の理解がネックとなる.
  • 学習は,学習者が単に学習環境と無自覚にかかわるだけでは成立せず,学習環境に対して意識的なインタラクションを起こすことで成立する.
  • 「多くの非漢字圏の学習者が,漢字は読めればよいととらえている」と報告している調査がある.
  • 自由学習環境には,高原状態(学習教材に新たな知識が登場しないので,それを使って学習を進めても,知識が増加しない状況)が発生する場合がある.
  • 学習者に段階的に漢字を提示する方法として一部の漢字をかなで表記するよりも,ルビを付与するほうがよい(武部).

[1] 越智 洋司, 矢野 米雄, 脇田 里子, 林 敏浩: ユーザのブラウジングから学習漢字を選定する漢字学習環境の構築, 情報処理学会論文誌, Vol. 40, No. 2, pp. 433-442, 1999-02

2010年6月23日水曜日

eラーニング技術標準化と学習教授活動のデザイン

eラーニングに関する論文[1]を読んだので,概要とキーワードをメモしておきます.

ICT産業で起きたモジュール化,標準化,オープン化といった流れが,eラーニング分野でも生じている.本論文は,ICT産業での事例と照らし合わしながら,eラーニング分野で生じているモジュール化,標準化,オープン化の流れを説明している.


[1] 仲林 清: eラーニング技術標準化と学習教授活動のデザイン―オープンな教育エコシステムの構築を目指して―, 人工知能学会誌, Vol. 25, No. 2, pp. 250-258, 2010-03

2010年4月10日土曜日

WordPress MU のインスール

WordPress MU のインスール方法をメモしておきます.

1. サーバ上で下記のコマンドを順次実行

wget http://mu.wordpress.org/wordpress-mu-x.x.x.tar.gz
unzip wordpress-mu-.x.x.x.tar.gz
mysql -u root -p
--
create database wordpress;
grant all on wordpress.* to hogehoge@localhost identified by 'hogehoge';
exit
--
mv wordpress-mu /var/www/html/wordpress
chown -R apache:apache /var/www/html/wordpress

2. ブラウザで下記のURLにアクセス

http://hogehoge/wordpress/index.php

3. 表示されたページの空欄に該当する内容を入力

2010年3月1日月曜日

ブラウザの外枠とWebページの表示枠のサイズを取得する方法

ブラウザの外枠とWebページの表示枠のサイズを取得する方法をメモしておきます.

ブラウザの外枠とWebページの表示枠のサイズは,Windowオブジェクトの次のプロパティが持っています.

window.outerWidth ブラウザの外枠の幅
window.outerHeight ブラウザの外枠の高さ
window.innerWidth Webページの表示枠の幅
window.innerHeight Webページの表示枠の高さ

ただし,IEは別のところに持っているそうです.

2010年2月3日水曜日

CygwinでOpenCVを利用したプログラムをコンパイルする方法

CygwinでOpenCVを利用したプログラムをコンパイルする方法をメモしておきます.

gcc -I/opt/opencv/include/opencv -L/opt/opencv/lib -o test test.c -lcv200 -lcxcore200 -lhighgui200

ライブラリの指定がtest.cの前にあるとそのライブラリにリンクに失敗します.つまり,次のように入力して実行すると,リンクに失敗します.

gcc -I/opt/opencv/include/opencv -L/opt/opencv/lib -lcv200 -lcxcore200 -lhighgui200 -o test test.c

C言語は久しぶりに使ったのですが,そんなルールだったっけ?

ちなみにtest.cの内容は以下の通りです.ページ[1]にあるソースコー
ドを使わせていただきました.

#include "cv.h"
#include "highgui.h"

int main(int argc, char* argv[]) {
    IplImage* img;
    char imgfile[] = "lena.jpg";

    img = cvLoadImage(imgfile, CV_LOAD_IMAGE_COLOR);

    cvShowImage ("lena", img);
    cvWaitKey (0);
    cvDestroyWindow("lena");

    cvReleaseImage(&img);

    return 0;
}


CygwinとOpenCVのバージョンは,以下の通りです.

Cygwin 2.680
OpenCV 2.0.0a win32

[1] OpenCVを使ってみよう, OpenCVで学ぶ画像認識 第2回

2010年1月29日金曜日

固定サイズの要素の中にアスペクト比を保って画像を表示する方法

固定サイズの要素の中にアスペクト比を保って画像を表示する方法をメモしておきます.

var frameElement = document.createElement("div");
frameElement.style.width = XXX + "px";
frameElement.style.height = YYY + "px";
var imageElement = document.createElement("img");
frameElement.appendChild(imageElement);
dojo.connect(imageElement, "onload", function() {
var aspectRatio = this.width / this.height;
if(aspectRatio > frameElement.style.width / frameElement.style.height) {
this.style.width = frameElement.style.width;
}
else {
this.style.height = frameElement.style.height;
}
});